緑の奥会津

少し前になるのですが、奥会津へ行ってきました。
茅葺屋根で有名な大内宿など、最近テレビで取りあげられることも多いと思いますが、緑が多くて空気の綺麗な、本当に良い所です。
なかなか頻繁には行けませんが、数年ぶりに行ったら素晴らしさを再確認できました。
心と身体に滲みます、色々と。

奥会津へは、まずは東北新幹線に飛び乗り郡山駅まで、そして磐越西線というローカル線で会津若松まで向かいます。
更に会津若松から会津鉄道に乗り換えれば、奥会津へ楽々行けるのですが・・・。
歴史ある建物が多い会津若松市内の街並みも大好きなので、鶴ヶ城の名で親しまれる会津若松城周辺を周りつつ今回は車で向かってみました。
ドライブ中、とにかく緑が綺麗で空が広いことに感動。

都会とは違い、高層ビルの代わりに高く聳え立つのは会津磐梯山。
丁度とても天気の良い日だったので、景色も気分も最高でした。
会津若松から奥会津に行くには山を越えるのですが、驚くほどの道のうねり具合。
そしてうねり具合に負けない程の、木々の緑の眩しさ。
緑にも色々な緑があるのですね。同じ緑でも微妙に違い、緑の種類の多さに感銘を受けます。
また、密集した大木たちの緑の中に点々と紫色のものが見えるので、何かと思ったら藤の花と桐の花でした(地元の方から伺いました)。

遠巻きに見ると同じように見えるのですが、前者は藤のつるが木に巻きついて伸び、その状態で花が咲いているのです。
藤の花というと藤棚しか見たことが無かったので、大きな驚きでした。
後者の桐の花は、大きく伸びた桐の木に花が咲いているという所謂「そのまんま」な状態なのですが、桐の花など生まれて初めて見るものだったのでそれもまた感激。
感激し続けている間に大内宿へ到着。丁度、茅葺屋根の葺き替えをされているお宅があり、しばし見入ってしまいました。
大切なものが守られ、受け継がれてゆく瞬間を目の当たりに出来たこと、とても幸せに思います。
小川にはこの上なく澄んだ冷たい水が流れ、草花に蝶が舞い、歩いているだけでも心地良かったです。
日頃の忙しさや煩わしさを忘れて、のどかな風景のなかを歩いていると、時間が止まったように感じられました。

最近ちょっと気になっていたそば米とそば茶をお土産に買い、満足したので次は塔のへつりへ。
塔のへつりは、不思議な形の岩の壁が立ちはだかる渓谷です。
すぐ下は川、という岩の壁にできた半洞窟のような溝の部分を歩くことができ、自然というものの壮大さ、畏れ多さ、素晴らしさを体感できます。
渓谷に向かって手すりの付いた岩の階段を少し降りていくと、目の前に現れるのは大きな吊り橋です。
結構な長さがあり、また当然揺れるのですが平気な顔をしてスムーズに歩いてゆく年配のご夫婦や大学生風の子達・・・。
絶叫マシン系が苦手な私も、精一杯平気なふりをして「このはしわたるべからず」の一休さんよろしく吊り橋の真ん中を、しかし綱渡りでもしているかのように両手が斜め前に突き出てしまうのを押さえきれることなく、渡り切りました。
渡り切ると、前述した岩壁の溝を歩くことが出来ます。
今度は途中から手すりがなく、十二分に大自然を体感できる仕様になっていました。
すぐそこが渓谷だと意識しすぎて脚が震えてしまいましたが、そこからでなくては味わえない、何とも言えぬ絶景が広がっており、吊り橋での恐怖が一気に吹き飛びました。
帰りにまた吊り橋へ一歩踏み出した瞬間、『綱渡り一休さん』の再来となるのですが・・・。
色々な景色と感情をこれでもかという程に味わうことが出来た一日でした。
天気が良かったのと大変な充実感で、うっとりしながら帰路に着いたのでした。
可能であれば同じく会津の、日本三大虚空蔵尊の一つである福満虚空蔵尊円蔵寺の参拝と、名物「あわ饅頭」を食すこともしたかったのですが、時間の都合でそれはまた次の機会のお楽しみとしました。整骨院 八千代市
あわ饅頭お取り寄せしようかな・・・。